国においては、昨年9月にデジタル庁を設置し、国を挙げて社会全般にDX（デジタルトランスフォーメーション）を推進するなど、急速にデジタル化を進めようとしています。本市においても、新型コロナウイルス感染症の対策の一環として、市内中小企業等を対象に、経営課題の解決や生産性の向上に向けたITツールの導入経費に対する支援を行ってきたところです。

　このような中、本日、株式会社STNet様との間で、市内産業の更なる活性化を図ることを目的とした「市内中小企業等のデジタル化の推進等に関する協定」を締結しました。これは、STNet様が持つデジタル技術に関する豊富なノウハウやニーズ、そして幅広い企業ネットワークを生かし、市内の中小企業等のデジタル化をサポートするほか、首都圏等からの企業誘致関連情報について、本市と共有させていただこうと言うものです。
　デジタル化の重要性は認識しつつも、一歩踏み出せないでいる中小企業等も多いのではないかと存じております。本市としましては、この度の協定締結を大変心強く感じており、今後、多くの中小企業等で最適なデジタル化が図られ、業績が向上することにより地域経済が活性化されることを期待しております。

　本年8月のオープンに向けて本市が整備を進めております「屋島山上交流拠点施設」については、将来にわたり市民の皆様に愛され続けられるよう、その愛称を募集したところ、1,247件ものご応募がありました。たくさんのご応募をいただきまして、市民の皆様の屋島への関心の高さや思いの強さを実感したところでり、改めて御礼を申しあげます。
　ご応募いただいた中から、本市の新たなシンボルにふさわしく、また、親しまれやすい名称として「やしまーる」を最優秀賞として選出し、本日、その受賞者6名の方に対して、表彰状と記念品を贈呈させていただきました。この愛称は、早速、施設の認知度向上を図るために、本市観光サイト「エクスペリエンス高松」や「オール屋島」のほか、観光パンフレットやSNSでの情報発信等に積極的に活用してまいります。

　「やしまーる」は、山上を訪れる皆様に屋島を知ってもらうため、人が集まり、学び、楽しみ、交流できる拠点となるものでございまして、今後、市民の皆様と一体となって、この施設を活用しながら、屋島が世界に誇れる本市のシンボルとして活性化できるよう、各種観光施策に取り組んでまいりたいと存じます。

　屋島の麓にある四国村こと「四国民家博物館」は、四国各地から移築復元された懐かしさや特色あふれる33の建物と約2万点にものぼる民具等が保存された野外博物館で、昭和51年のオープン以来、四国における昔の人々暮らしぶりを学び、また、豊かな自然を感じられる施設として、世代を超えて多くの皆様に親しまれてきております。

　この度、かねてから進められておりました四国村エントランス棟新築工事及び周辺整備が完成し、装いも新たに「四国村ミウゼアム」としてリニューアルされ、本日、オープニングセレモニーが開催されました。
　この「四国村ミウゼアム」は、本市を代表する地域資源である屋島の活性化においても重要な役割を果たされるものと存じており、これまでにも増して快適で充実した時間と空間を楽しんでいただける施設が誕生したことは、本市としても誠に心強く、また、喜ばしく存じます。
　また、8月には、本市が整備しております屋島上交流拠点施設、愛称「やしまーる」もオープンする予定で、今後は、山頂と山麓の施設がお互いに連携・協力しながら、本市の観光振興及び文化の向上につなげてまいりたいと存じます。

　高松丸亀町商店街は、高松城の築城とともに本市の中心部で栄えた歴史ある商店街であり、これまでも、民間主導の主体的かつ継続的な再開発事業に取り組んできており、空き店舗率の改善や、通行料の増加など、その効果は周辺の商店街にも現れています。
　そのような中、現在進めている再開発事業により、昨年12月に先行オープンした「丸亀町くるりん駐車場」に続き、一階部分に「讃岐おもちゃ美術館」が完成し、本日、グランドオープン式典が開催され、私もお祝いの挨拶を述べてまいりました。

　この「丸亀町くるりん駐車場」は、既存駐車場の拡充に加え、電気自動車の充電設備を備えることで、本市の目指す「ゼロカーボンシティ」の取組みに寄与されているとともに、「讃岐おもちゃ美術館」については、東京おもちゃ美術館の姉妹館として、木のおもちゃを中心とした「木育」を実践するとともに、子育て相談室や地元の伝統工芸品を扱ったミュージアムショップを備えており、子育て世代を始め、様々な世代のまちなかでの交流・体験や観光客の誘致などに大きく貢献されるものと期待しております。
　これらの施設が子育て支援拠点として、また、地域や環境にやさしい施設として、市民の皆様から愛される場所となりますよう祈念申しています。