最近、といってもここ一ヶ月ぐらいですが、書道の中で隷書という字体の書が非常に気になっています。立て続けに隷書に関する本も三冊買ってしまいました。
よく街中で料理屋の看板などで太く平べったく大きなひげのような払いを強調した文字を見かけますが、あれがこの「隷書」というものです。けったいなデザインでおちょくっているのかな、と思ったこともありますが、それもちゃんとした由緒正しき隷書のスタイルのようです。
隷書というのは、まだ楷書が出来る前の今から2000年も前の中国の漢の時代に篆書の簡略化から生まれた文字のスタイルだそうです。隷書という名前の由来については諸説あるようですが、主なものは①徒隷(下僕)出身のものが作ったものだから、②隷人(下級役人)でも使える文字だから、③正式な文字であった篆書に隷属するものだから、というものです。いずれにしてもあまり良い由来の名前ではありませんが、その平べったい独特な字体は何とも言えない味があります。
写真は私が初めて書いてみた隷書ですが、すぐにこの書体が好きになりました。特に装飾的な払い出しを強調するあたりは書いているだけで楽しくなります。
隷書といってもいろいろな形、表情を持つものがあるようですので、これから少しづつ習っていって自分の個性がでた隷書の作品をいつか仕上げてみたいと思っています。
