所要で函館の隣の北斗市(旧上磯町)に行ったついでに初めてトラピスト修道院を見学してきました。
函館 のお土産として有名なあの「トラピストバター」を作っている修道院といったほうがとおりが良いでしょうか。
函館市内には女性だけの「トラピスチヌ修道院」がありますが、このトラピスト(トラピスチヌ)というのは、トラップ派の人々という意味でそれぞれの施設の固有名詞ではないとのこと。ここの正式名称は「厳律シトー会灯台の聖母トラピスト修道院」というのだそうです。
非常に天気の良い初夏の北海道らしいさわやかな日で青く輝く津軽海峡と周りの木々や芝生の緑が目にまぶしく、修道院の荘厳さも暗く重たいものには感じられませんでした。
40歳ぐらいの修道士さんの案内を受けましたが、厚い布一枚を身体にかぶり、黒い布を垂らし、革のベルトを締めただけの質素な服装と穏やかなしゃべり口。でも、思った以上に人懐っこい方で時折笑いもとろうとされます。
また、礼拝堂の中のパイプオルガンでミサ曲を弾いて披露してくれました。全く予想していなかったことですし、演奏も見事なもので感激しきり。思わず拍手をしてしまいました。
ダ・ヴィンチ・コードを読んだ後だけにカトリックの中でも最も戒律が厳しい方の宗派ということで見学前は少し偏見があったのですがこの修道士さんの本当に穏やかな笑顔と優しさの前にすぐにそれはなくなりました。
それにしても、冬は氷と雪に閉ざされる激寒の地で朝3時半に起きて勉学と作業をこなしながら決められた7回の礼拝をやる生活。34歳から”なんと103歳”までの男性ばかり30人の修道士が営む共同生活は、野菜等はすべて自給自足でまかない、ほとんど外に出ずのものとのこと。当然私には一日も耐えれそうにありません。
人間の信じる力というものの崇高さと偉大さに感服します。
どこか救済された気分と自戒の念が同時に起こってきました。

